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デッサン講習会④石膏像クロッキー

2020-09-18
カテゴリ:講習会
こんにちは。教員の佐藤です。
デッサン講習会も4回目となりました。
今回は石膏像クロッキーです!
 
このデッサン講習会、各回ごとに課題意図を分けている部分もあり、今回はそういった点ではいわゆるデッサンとはちょっと違います。
 
クロッキーは短時間のうちに形をとる描き方です。
何枚も描いていくと正確な形がとりやすくなってきます。
10~20分で1枚を毎日行うだけでも結構変わりますよ。(私は高校生の頃1日3枚描いてました。それでも1日30分程度でおこなえるので取り組みやすかった記憶があります。)
モチーフは手や身近なものでも大丈夫で、むしろ進学希望先の入試に実技試験がある場合、当日まで何が出題されるか分からないので色々描いて経験しておく方がいいと思います。目で見るだけの情報と紙に描くのでは記憶に残る情報量が全く違いますから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

明日のデッサン講習会は石膏像クロッキー!! これは楽しい回になりますぞ。

芸術工芸高等専修学校(@geijutsukougei)がシェアした投稿 -

▲本校インスタグラムより
 
さて、今回は石膏像をクロッキーしました。
 
美術室によく置いてある白い彫刻。これは様々な時代、国でつくられた彫刻作品の複製です。
彫刻としての美しさや描くうえで学ぶべきポイントもありますが、白い石膏でできた凹凸なので固有色や質感に惑わされずに光の方向を意識しやすかったり、立体的な捉え方もしやすいモチーフだと思います。
 
講習会ではクロッキー用紙にマーカーペンでクロッキーしました。
1枚に2回クロッキーをします。1回目のクロッキーの後に見比べる時間を作って、2回目の時は1回目に描いた形を上から修正して1枚完成させます。
 
前述したクロッキー本来の短時間で形をとるトレーニングもありますが、ある程度描いて形を見比べる意識付けでもあります。
デッサンを描く時にどうしても輪郭線が決まるまで描いては消すを繰り返してしまって形をとることに時間がかかってしまったり、端から部分的に仕上げて全体感がおかしくなってしまうなど(アカデミックな意味での)描き進め方を知らないとそうなりがちだったりします。
今回の方法だと1回目でマーカーの線をたくさん引くことになりますし、短い時間で全体像も入る。一度描いた絵とモチーフを見比べて上から形を修正していけば、どのくらい形がズレているのか見て理解して正確な形が引ける。
デッサンのプロセスとしても大切なところです。今後のデッサンでも活かしてもらえると良いなと思います。
講習中3枚制作して最後はお気に入りの1枚を講評しました。
全員の取り組みがしっかりと表れていますね。
思い切りよく線引けてます!

絵の上達は「気づき」をもって経験を重ねていくことで上達します。
デッサン講習会では、制作プロセスやモチーフの捉え方など「気づき」をもってもらえるよう受講生に伝えています。
受講生にとって今後の目標や長い制作に向けて「気づき」が形に繋がっていきますように。
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